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准看護師制度の廃止問題について

准看護師の廃止問題とは、現在の看護師の区分である「准看護師」と「正看護師」を一本化して「正看護師」のみにしてしまおうといった話です。
この話の発端は、准看護師制度を廃止させたい「日本看護協会」と廃止させたくない「日本医師会」の争いで議論されているものです。この話は1990年代から議論されていますがこれまで特にこれといった大きな動きはあっていません。
ただ、神奈川県は2013年に准看護師課程の募集を停止したりと制度廃止に向けて少しずつ動きがありますので念のためこの記事について触れておきたいと思います。

 

 

そもそも正看護師と准看護師の違いとは?

正看護師と准看護師とでは「正看護師の方が地位は高くて給料も多い」というのは誰もが知っていることでしょう。
これらの大きな違いとしては、正看護師は厚生労働省が所管する「国家資格」に対して准看護師は「都道府県知事免許」となっています。
ただ、准看護師でも医療行為を行うことは出来ますし仕事内容にこれといった大きな違いはありません。
その中でも、正看護師はそれなりのレベルの高い教育を受けており知識・スキルとも高い専門性を有していることは言うまでもありません。

 

日本看護協会が准看護師制度を廃止したい理由とは?

では、なぜ日本看護協会は准看護師制度を廃止させたいのでしょうか?
その大きな理由は「看護師の地位向上のため」です。看護師という職業の専門性を高めていくためには資格の統一化が必要不可欠と考えられています。
正看護師と准看護師で仕事内容に大きな違いはないながらも、教育内容の違いで知識・スキルの差があるため提供できる看護を統一したいという狙いがあります。
ちなみに、国も日本看護協会の考えに賛成している形となっています。

 

日本医師会が准看護師制度を存続させたい理由とは?

では、なぜ日本医師会は准看護師制度を存続させたいのでしょうか?
その大きな理由は「中小規模病院の経営問題」です。地域医療を支えている小さな病院やクリニックでは、大きな病院に人材をとられてしまい看護師不足に頭を抱えている状況です。
その中で、経営上必要不可欠なのが正看護師と同じ仕事をこなせる准看護師の存在です。そういった理由から、准看護学校の多くは「医師会立」の学校が多いのです。
このように、小さな病院等からすると、准看護師なくしては経営が成り立たないので何としてでも准看護師制度を存続させたいのです。

 

日本准看護師連絡協議会の立ち上げについて

2016年には、准看護師制度の廃止問題に歯止めをかけるため「日本准看護師連絡協議会」が立ち上げられました
この団体の大きな目的は「准看護師養成制度の存続」と「准看護師の更なる看護知識と技術の向上」です。
准看護師が現場で必要とされている事実、今後の高齢化社会において更に必要不可欠な存在となること、准看護師の教育の場を設け知識と技術の向上を目指すことなどがあげられています。
これからどのような活動をされていくのか注目したいです。気になる方は下記をご覧ください。

 

→日本准看護師連絡協議会 http://www.junkankyo.com/

 

まとめ

以上のように、准看護師制度の廃止問題は「日本看護協会」と「日本医師会」の対立となっています。
どっちの言い分も理解できるので難しいところですが私個人的としては、絶対「存続」させて欲しいと思っています。
というのも、看護師を目指すための選択肢として准看護師経由で正看護師になるというのが唯一「働きながら看護師になれる方法」だからです。
この方法があるからこそ、金銭的に厳しい学生でも看護師を目指すことが出来ますし、一度社会人経験をして30代・40代から看護師を目指したいと思ってもこの方法以外では厳しいと思うからです。また、少子高齢化問題は今後も増していく一方で、地域医療において准看護師の存在は必要であるに間違いありません。
何としてでも准看護師制度が存続されることを願っています。
ただし、制度廃止の話がいきなり進む可能性も考えておかなければいけません。
これから准看護師を目指す人は早めに行動に移し准看護学校へ行くことを考えましょう。

 

現在准看護師として働いている人は、廃止となっても働けなくなるわけではありませんが正看護師へのキャリアアップを目指すことをおすすめします。

 

 

 

働きながら看護師になるには