専門実践教育訓練給付金で他の奨学金がある場合について記載しております。
制度の内容や制度の注意点よくある疑問についてはコチラのページをご覧ください。

専門実践教育訓練給付金について
専門実践教育訓練給付金に関する注意点やよくある疑問
専門実践教育訓練給付金では、他の奨学金を利用している場合、給付金を受け取れなかったり、受け取れる額が減ったりすることがあります。そのような理由から「自分は他の奨学金があるから利用しても給付金はあまりもらえない」と思われる方も多いようです。

下記3つのパターンに分けて取り扱いを説明しておりますので違いをしっかりと確認してみて下さい。

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返済が必要な奨学金を利用する場合

無利子・有利子問わず、将来返済が必要な奨学金と専門実践教育訓練給付金を併用している場合です。

【具体的な制度】
・日本学生支援機構の奨学金(第一種・第二種)
・各都道府県等が行う育英資金等

他に返済を必要とする奨学金を利用している場合は、給付金の額は減額されることなく併用可能です。
つまり、各学校でかかる授業料等に対する給付金は満額もらうことが可能です。

 

 

条件付きで返済不要となる奨学金を利用する場合

「卒業後〇年間勤務したら返済しなくていいよ」というような、いわゆる「お礼奉公」がある奨学金と専門実践教育訓練給付金を併用している場合です。

【具体的な制度】
・看護師等修学資金貸与制度
・病院独自の奨学金

条件付きで返済不要となる奨学金を利用する場合についても、給付金の額は減額されることなく併用可能です。

つまり、各学校でかかる授業料等に対する給付金は満額もらいながら、奨学金を受けた病院等で何年間か勤務すればその奨学金もチャラになるといった感じです。はっきり言ってあまりにもお得すぎます。というのも、奨学金の条件付きについては、その条件を満たさなければ返済しなければならないものであるため「返済義務がある奨学金」といった考えとなっているためです。

お礼奉公があっても問題ないという方には、とにかくお金をかけずに学べる方法としてぜひおすすめします。

ただし、条件付きの奨学金を支給する病院等によっては、奨学金を病院から直接学校へ支払うという場合があります。その場合は、「本人名義での支払い」となりませんので給付金をもらうことはできません

つまり、条件付きの奨学金が本人に直接支給されていて、その中から授業料等を「本人名義で支払う」といった流れであれば問題ないのです。

奨学金の支給方法が気になる方は事前に確認しておくことをおすすめします。

 

返済不要の奨学金を利用する場合

将来的にも返済が不要ないわゆる「給付金」と専門実践教育訓練給付金を併用している場合です。

【具体的な制度】
・奨学事業実施団体等が行う返済不要の給付金
・高等学校等就学支援金
・学校独自の特待生制度等(授業料等の値引き)

返済不要な奨学金がある場合は、教育訓練経費から奨学金の額を差し引いた分が給付金の対象となります。そのため、教育訓練経費のすべてが奨学金で補われている場合は給付金を一切もらうことはできなくなります。

これらについて、下記に例をあげて説明しておりますのでぜひ参考にして下さい。ちなみに、教育訓練経費から奨学金の額を差し引かなければならない理由としては、「返済不要=本人が支払ったものではない」という考えがあるからです。

ただし、当サイトでも紹介している返済不要の「高等職業訓練促進給付金」については、専門実践教育訓練給付金との併用が可能です。

父子家庭や母子家庭として対象となる方は、大変おすすめの利用方法ですので必ずご利用下さい。

 

例:返済不要の奨学金を利用した場合

例えば4月に入学して、半年後の10月(支給単位期間)である1回目の給付金の支給額についてです。下記のような条件であれば次のようになります。

パターン1(一部もらえる場合)

教育訓練経費

入学金 20万円
授業料(4月~9月)30万円
合計 50万円

奨学金

返済不要の奨学金(4月~9月)30万円

専門実践教育訓練給付金支給額(1回目)

(50万円-30万円)×50%=10万円

 

パターン2(一切もらえない場合)

教育訓練経費

入学金 10万円
授業料(4月~9月)20万円
合計 30万円

奨学金

返済不要の奨学金(4月~9月)30万円

専門実践教育訓練給付金支給額(1回目)

(30万円-30万円)×50%=0万円

 

 

まとめ

これまで解説してきたように、専門実践教育訓練給付金と他の奨学金は多くの場合で併用出来ることがお分かりいただけたと思います。特に、病院等が独自に実施しているような条件付きの奨学金はあまりにもお得すぎるのでぜひ利用したいところです。

看護師は社会的地位がある資格でありながら、このような制度を賢く利用していけばあまりお金をかけずになれるのも大きな魅力です。

社会人経験者の方はぜひ専門実践教育訓練給付金を利用して看護師を目指して下さい。

<参考> 厚生労働省「教育訓練給付制度 (専門実践教育訓練) 関係手引」