看護学生になると、さまざまな場面で必ず「レポート課題」というものがあります。

レポート課題の目的は、「なぜ看護師になろうと思ったのか」「看護の勉強について」「読んだ本について」「実習時の受持患者さんについて」など、学年と学習レベルが進むにつれて、深いテーマに変わっていきます。また、講義・演習・実習の理解度や学習状況を判断する情報の一つにもなります。

このレポートは、口頭や面接で話すだけでなく、看護に対する考えや学んだことなどを言語化して自分の考えをまとめていく作業をしていきます。この作業は、最終的に看護師免許を取得し、研究活動や教育活動をする時に、相手に伝わりやすい文章の構成や文章の書き方として必要不可欠な技術になってきます。

それでは、看護学生の勉強とこのレポートの必要性について、説明・解説していきます。

 

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そもそもレポートとは何なのか

まず、レポートとは、講義等で重要となる話題をテーマにして、資料の読解力・講義の理解度・思考力を客観的な視点で文章にすることです。

看護学校で課題となるレポートには、「看護師の仕事」「受持患者さん」「講義演習の理解度」などを確認して、言語化することで自分の考え方を明確にすることが目的となります。なお、看護系大学では、卒業論文執筆の練習としてレポート課題が提示されています。

つぎに、レポートの書き方についてですが、「問題提起→議論を広げる→それに対する自分の考えを述べる→自分の考えをまとめ、解決策などを明記する」という構成で書き進めていきます。

 

お馴染みの作文・感想文にはテーマが設定されていても、レポートは自分の思ったこと・体験したこと・感じたことを自分の主観で自由に文章にするものとなります。つまり、作文・感想文が個人の体験や感想を自由に書くものに対して、レポートは内容に議論や客観的意見が含まれて構成された文章なのです。

このレポートと作文・感想文の違いは明確にしておきましよう。

 

 

看護学校ではなぜレポートでの課題があるのか

他の専門学校・大学でもレポートを書かなければならない場合がありますが、看護学校でレポートを書く目的は自分の看護観をまとめ、看護記録を書くための訓練が含まれています。

看護観とは、「看護師あるいは看護学生の看護に対する考え方」です。そのため、正解・不正解はありませんが、患者さんに対する接し方・自分が看護師として働くポリシーなどのことを言います。講義や演習を通して自分の看護観を育み、臨床実習で患者さんを通していけばより具体的な看護観を持てるようになっていきます。漠然と「こんな看護師になりたい」「患者さんにこう接したい」という自分の考えを、文字にすることで明確にしていくのです。

そして、看護記録とは「法的な記録」であり、患者さんの治療・療養の経過を客観的に記入していくものをいいます。電子カルテの導入で看護記録は簡単なものになりましたが、文章入力をする部分はもちろんあります。

そのため、看護学生時代にしっかりとレポートを書き、客観的に生じたことを他者に伝える文章力をつけなければなりません。また、レポートを書くためには、文献を読まなければなりません。書くだけでなく、文献の読解力を鍛える目的もあるのです。

 

 

 

看護学校ではどういった場面でレポートを書くのか、どのようなことを書いていくのか

それでは、看護学校での場面ごとにどのようなことをレポートとして書いていくのか紹介しておきます。

1.講義・演習中の課題

教員がテーマを決めて、そのテーマに沿ってレポートを書きます。看護についての考え方、講義演習の理解度などを教員が判断する材料となります。レポートのテーマは、看護の理論家について・看護技術について・座学で勉強した各疾患の看護についてなどです。文献を読まなければ、絶対にレポートは書けません。積極的に図書館やインターネットを活用することも求められます。

 

2.実習終了後のまとめ

基礎看護学実習・臨地実習等の後に、実習記録のほかに課題としてレポート提出があります。実際に医療機関で受持患者さんから学んだことを、レポートにまとめます。シラバスや実習要項に「実習の目的」が記載してありますので、その目的と照らし合わせてレポートを書いていきます。ほかに、実習前後の考え方の変化・学内で学んだことの違和感などもレポートに記入していきます。

 

3.夏季休暇中の課題

実習前の課題・次期講義の事前準備としてのレポート課題あります。事前準備としてのレポート課題は、必ず文献を読まなければなりません。自分の持っている知識だけでは、レポートを書くことはできないのです。特に、実習前の課題レポートは、わからないところは自分で調べて勉強をする準備が目的となります。

疾患と看護について・社会保障制度についてなど、コピーペーストにならないように自分の考え方を取り入れてレポートを作成していきます。

 

 

看護学校で課題となるレポートとは?その必要性や目的についてのまとめ

このように、看護学生になると本当に多くのレポートを作成していくことになります。そのレポートには、提出期限が決められており、守らなければ減点の対象にもなってしまいます。

また、レポートには指定した時間内に文章を作成する訓練としての目的もあります。看護学校に入学することが決まったら、レポートの書き方の参考書を一冊でいいので読んでおくのも良いでしょう。

「自分は文章を書くのが苦手だ」という人でも、努力を惜しまず1文字でも多く書くことの練習をしていけば理論的な文章が自然と書けるようになるので心配いりません。文字を書くことを恐れずに頑張っていきましょう。