看護師になりたくて看護学校に入学しても、誰もが一度ぐらいは「もう看護師にならなくていい!」「看護学校を辞めたい!」と思うことがあります。他の専門学校や大学の学部と比べると、国家試験合格が最終目的である看護専門学校・大学は、「取得単位の多さ」「講義の密度」「出席」などがどうしても多く評価が厳しいのです。

その他にも、同級生や教員との相性が合わないなど、人間関係がうまくいかないことも理由に挙げられます。ただし、「もう看護学校なんて辞めてやる!」と思っていても、よほどの理由がない限り退学は思いとどまって下さい。退学することはいつでもできるので、その決断は先延ばしにしてもいいのです。

入学する時までの努力などを考えると、また看護師になりたいと再度決心しても、簡単に再入学できるとは限りません。また、看護学校は、留年しても卒業できるようにサポートする制度を持っています。そのため、看護学校側も退学は最終手段にしたいと考えているのです。

そこで、このページでは「看護学校を辞めたいと思った時の対処の仕方」を中心に解説していきます。
 

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「看護学校を辞めたい!」と思うのはこんな時が多い

1.自分が周りより遅れていると感じる時

看護学校の講義は座学だけでなく、演習があるのが特徴です。その時に、どうしても自分ができない看護技術があると「自分は向いていないのではないか」と感じてしまうことがあります。

繰り返し練習すればできる看護技術であっても、他の学生が看護技術を自分より早く習得しているのを見ると、遅れを取っているのではないかという焦りを感じてしまうのです。

 

2.課題や試験が続いて、成績が悪い時

試験や提出物の評価が、ほかのクラスメイトより悪いと感じる時があります。看護学校側は、何かで学生の評価をしなければならないので、当然試験や提出物で評価をしていきます。

クラスの平均より低い点数であること、友達がいい点数をもらっていることを知ると、どうしても自分は「このままで卒業できるのかな」と思ってしまいます。

 

3.臨地実習でつまずいた時

「実習記録が書けない」「受持患者さんと関わり方がわからない」「質問されても答えられない」など、臨地実習中はどうしても自分の無力さを感じてしまいます

また、実習中のスケジュール(朝が早い、実習先での緊張感、休憩など)で、体力の限界を感じてしまうと、もうこれで退学してもいいかなと思いやすくなります。

さらに、臨地実習中は同級生・看護教員との接触が濃厚になりますので、どうしても「相手の嫌な部分が見えてしまう」「自分の気持ちが落ち着かない」など人間関係がうまくいかなくなったときに、やめたいと思うことがあります。

 

4.持病など体調不良が続いている時

体調不良で欠席や早退が続くと、「このままでは看護学校に通うことは無理なのではないか」「こんなに休んでいては単位が取れない」と考えてしまいます。

そして「この体調で看護学校を卒業するのは無理だ」と思い込んでしまい、退学を考えるようになります。

 

辞めたいと思っている気持ちを整理する大切さついて

「看護学校はもうイヤだ!」と感情に任せてすぐに退学手続きをする前に、ひとつ落ち着いて考えましょう。

看護学校を辞めようと決心するまでの間、さまざまな悩み事や揉め事があったに違いないと思います。そして、看護学校で感じる違和感やストレスが小さくても、それが積み重なれば退学したいという気持ちにもつながってきます。

おそらくですが、「看護学校はもうイヤだ!退学する!」という嫌な気持ちは、ストレスが溜まって衝動的に出た感情です。そんな時は、衝動的な感情に任せるのではなく、相談できる人や窓口を利用して、気持ちを落ち着かせることが先決です。

もし、進路変更を考え直したとしても、看護学校を卒業してからでも決して遅くはありません。一度退学して、また再受験して入学できるほど看護の進路は甘くないのです。繰り返しになりますが、看護学校を辞めたいという気持ちが強くなったら、まずは第三者に相談するようにしましょう。

辞めたいと思った時の選択肢について

自分なりのストレス発散法を試しても、「看護学校を辞めたい」という気持ちが消えないとき、まずは誰かに相談することが重要なことを上記で述べてきました。それは、相談することで「本当はどうしたいのか」という自分の気持ちの整理がつくからです。

看護学校にとどまる決心がついた時、場合によっては休学をすすめられますが、また復学すればいいだけのことですから、退学だけは絶対に第一選択に入れてはいけません。

つぎに、具体的な相談相手・相談窓口等をあげていきますので参考になればと思います。自分はどこが相談しやすいのかを選んでみて下さい。

 

 

1.両親

両親に話すこともかなりの勇気がいることですが、看護学校を辞めたい気持ちを素直に話してみましょう

自分の子どもの進路のことなので、真剣に話を聞いてくれるのは間違いありません。辛いときに話を聞いてもらうと、気持ちが落ち着いて「辞めたい」と思っていても急に実行することはないでしょう。

特に、学費を両親に負担してもらっているのであれば、退学したい気持ちは絶対に親に話すべきです。無断で講義を休み、看護学校から連絡があれば、親も落ち着いた対応ができません。自分の子どもの進路のことですから、必ず力になってくれます。

 

2.看護学校の担任の先生

接する機会が多い担任の先生にも看護学校を辞めたい理由を具体的に相談してみて下さい。「勉強についていけない」「他にやりたいことができた」「クラスメイトとの関係がうまくいかない」など、辞めたい理由を話してみましょう。

担任の先生のアドバイスで気持ちが落ち着けばいいのですが、担任の先生が自分より他の支援が必要と判断すれば、他の方法を考えてくれます。看護学校の多くは一人の学生を、複数の窓口で支援するようになっています。

 

3.看護学校内のカウンセラーや学生支援センター

看護学校の担任に言いたくない理由があれば、カウンセラーや学生支援センターに相談する方法もあります。「なぜ担任に相談しないのか」と尋ねられたら、素直に理由を話しましょう。

人間同士のことですから、相性が合う・合わないということもあります。自分が悪いとは決して思わないでください

 

4.アカデミックハラスメントの相談窓口

ほとんど無い事だと思いますが看護学生を標的にして、嫌がらせをするような看護教員がいないとは言えません。

「同じ看護教員に何度も呼び出される」「人前で罵倒される」「提出物の評価が納得できない」「看護教員の言動に疑問がある」などの理由がある場合は、アカデミックハラスメントの相談窓口を利用することも考えてみましょう。

 

5.病気で治療中であれば、かかりつけ医

看護学校入学前あるいは看護学校に入学して、体調を崩したということも十分考えられます。それは、生活管理が悪いなどの個人的責任ではなく、治療が必要な慢性疾患や精神的に不安定になるなど、新しい学生生活にストレスを感じた結果でもあります。

講義や実習の出席に影響があるほど体調が悪ければ、かかりつけ医を受診して相談してみましょう。あるいは体調が維持できていても、これからの講義スケジュールなどを話して、体調を調整できるように相談しましょう。

 

補足ですが、「友達に相談する」という選択肢は慎重にしてください。仲のいい友達でも、どこで話が漏れるかわかりませんし、ただ煽られるだけで解決に結びつける答えが出ないこともあるからです。

 

 

悩みはあってもできるだけ卒業という選択肢を選ぼう

学業に関することだけでなく、看護学校の校則などは理不尽なことも多いです。ただ、それは職場等でも同様に言えることでもあります。そのため、辛い思いをして、悩んでも、どうか看護学校卒業という道を目指して下さい

希望した進路ではないけれど、看護学校への進学という道を選んだ人ももちろんいます。ですが、看護学校を卒業して看護師免許を取得してから、進路変更をしても決して遅いということはありません。

他の進路を見つけたとしても、看護師免許があれば時給や条件がよくて、進路変更の準備などがしやすいのです。そして、看護師の資格は仕事に役立つだけでなく、進路変更がしやすいというメリットもあります。たとえ進路変更をしても、自分が戻りたいタイミングで看護師の仕事に戻っても構わないのです。

さらに、現在の看護師には病院で働く以外にも働き方がたくさんあります。気になる方は下記ページを確認してみて下さい。

看護師免許が活かせる就職先について

 

 

「看護学校を辞めたい!」と思った時に考えるべきことについてのまとめ

今の看護学校には、学生が退学しないように卒業させるためのサポート体制が整っています。看護学校側も退学は最終手段として、できる限り留年や休学をしてでも看護学生が卒業できるように支援してくれます。

そして、再度繰り返しますが、看護学校を辞めるという選択はいつでもできるのです。そのため「看護学校を辞めたい」と思っても、第三者に相談するなどして真剣にその後の進路を考えるようにして下さい。また、看護師という資格は社会的信頼も高く就職先に困ることもない素晴らしい資格です。

決して感情に任せて行動に出ることはなく今後の自分の将来を決めていきましょう。